雪解けとともに一斉に目覚める北海道の春。中でも道南エリアは、本州より一足遅れながらも北海道の中では最も早く春の息吹を感じられる特別な場所です。青空に映える満開の桜、雄大な駒ヶ岳を背景に広がる花畑—。2025年の春、道南エリアはあなたの心を揺さぶる絶景とワクワクする体験で溢れています。
松前城の桜のトンネルを抜け、五稜郭の星形に咲き誇る桜吹雪に身を委ね、湯けむり立つ温泉で疲れを癒す。そして、旬の海の幸に舌鼓を打つ—。このブログでは、函館から松前、道南エリアの2025年春の見どころやイベント情報、絶景スポットを徹底紹介します。
北海道新幹線で気軽に訪れることができる道南エリアは、週末旅行にも、ゴールデンウィークの本格的な旅にもぴったり。この春、まだ見ぬ北海道の魅力に出会う旅に出かけてみませんか? さあ、あなたの「北海道道南の春旅」の計画は、ここから始まります!

松前さくらまつり:北海道最古の桜の名所
北海道最南端の城下町・松前で開催される「松前さくらまつり」は、約250種・1万本もの桜が咲き誇る壮大なお祭りです。「日本さくら名所100選」にも選定された北海道随一の桜の名所として全国から多くの観光客が訪れます。

開催概要
- イベント名: 第77回松前さくらまつり
- 開催期間: 2025年4月19日(土)~5月11日(日) ※23日間
- 場所: 松前公園(松前郡松前町字松城)
- 入場料: 無料
- 問い合わせ先: 一般社団法人 北海道まつまえ観光物産協会(0139-42-2726)
見どころ
松前公園には、ソメイヨシノ、蝦夷霞桜、糸括、関山、雨宿、鬱金、南殿桜など約250種類・1万本もの桜が植えられています。特に松前城(福山城)と桜のコントラストは圧巻で、歴史ファンからも人気を集めています。
特徴的な桜スポット
松前には早咲き、中咲き、遅咲きの桜が植えられており、約1ヶ月にわたって桜を楽しむことができます。公園内の「さくら見本園」は日本各地から集められた140種類の桜が植えられた生きた図鑑のような場所です。
特に注目すべきは以下の「三大名木」と呼ばれる貴重な桜です:
- 光善寺境内の「血脈桜(けちみゃくざくら)」(樹齢300年以上)
- 龍雲院の「蝦夷霞桜」
- 天神坂門の「夫婦桜」
また、松前でしか鑑賞できない松前生まれの桜が約100種類あり、桜の愛好家にとっては見逃せないスポットとなっています。
特別イベント
さくらまつり期間中は様々なイベントが開催されます:
- 4月29日(祝) 11:00~ 郷土芸能大公開(松前城広場特設ステージ)※雨天中止
- 松前神楽(国指定重要無形民俗文化財)をはじめとする伝統芸能が披露されます
- 5月4日(祝) 13:00~ 御神輿渡御(松龍)(松前神社~松前藩屋敷)
- 松前町他全道から神輿仲間が集まり、威勢の良い掛け声とともに練り歩きます
そのほか例年行われるイベントとしては、「さくらスタンプラリー」や「こどもの日イベント(子ども対象の抽選会など)」などが予定されています。
夜桜ライトアップ

さくらまつり期間中(2025年4月19日~5月11日)は毎日、日没(19:30頃)から21:00まで、夜桜のライトアップが行われます。桜の開花状況に合わせて、夫婦桜他を専用LEDライトで照らし出し、昼間とは異なる幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
アクセス方法


公共交通機関利用者へのおすすめ
- 平日訪問: 混雑を避けるため、平日の訪問がおすすめ
- 始発バス利用: 木古内駅から松前行きの始発バスに乗れば、9時前に到着可能
- 一泊プラン: 松前町内の宿に前泊して朝から桜を楽しむ方法も効率的
車利用者へのおすすめ
- 早朝到着: 渋滞を避けるため、8時前に到着するのがベスト
- 道の駅利用: 前日入りなら道の駅 北前舟松前での車中泊も選択肢
- 帰路の時間帯: 15時前の出発がおすすめ(夕方は渋滞が発生しやすい)
注意事項
- さくらまつり期間中の土日祝日は特に混雑します
- バスの本数が限られているため、帰りの時間をあらかじめ確認しておきましょう
- 週末は駐車場が満車になることが多いため、公共交通機関の利用も検討してください
- 朝方・夕方は冷え込むことがあるので、防寒対策をお忘れなく
松前さくらまつりは北海道を代表する桜の名所です。アクセス方法を事前にしっかり計画して、混雑を避けながら美しい桜を満喫してください
周辺グルメ情報
松前さくらまつり期間中は、会場内にお花見売店が出店します。海鮮焼き、おでん、焼き鳥、ビール、麺類、弁当などが楽しめるほか、地元の特産品も販売されています。
松前町は海に面した町であり、新鮮な海の幸を使った料理が特徴です。期間中はぜひ地元の海産物を使った料理も味わってみてください。
また、お花見売店広場横と松前藩屋敷そばでは、バーベキューも楽しめます。
観光スポット
さくらまつりとあわせて以下の観光スポットも訪れてみてはいかがでしょうか。
松前藩屋敷:北海道最北の城下町を再現したテーマパーク
松前藩屋敷は、江戸時代末期の松前の城下町を再現した歴史テーマパークです。「松前の五月は江戸にもない」とうたわれた繁栄期の松前の姿を14棟の建物で忠実に再現しています。

施設概要
- 場所: 北海道松前郡松前町字西館68番地
- 営業時間: 9:00~17:00(最終入館16:30)
- 営業期間: 4月10日~10月31日(11月~3月は冬期閉館)
- 入場料:
- 個人:大人(高校生以上)360円/小人(中学生以下)240円
- 団体(10名以上):大人290円/小人190円
- ※松前城との共通入館券がお得です
- 問い合わせ先: (一社)北海道まつまえ観光物産協会(0139-42-2726)
見どころ
館内には武家屋敷、沖の口奉行所(海の関所)、商家、旅籠、廻船問屋、髪結などの建物が立ち並び、蝋人形なども使って当時の様子を再現しています。敷地内を歩くと、まるで江戸時代にタイムスリップしたような気分を味わえます。
特に注目の建物:
- 沖の口奉行所: 松前藩の入国審査所。当時は蝦夷地と本州を行き来する物品に関税をかけ、藩の重要な収入源としていました
- 武家屋敷: 藩士が暮らした住居
- 番屋: ニシン漁に挑むヤン衆(漁師)の住居
- 廻船問屋: 北前船の交易で栄えた松前の商業を支えた施設
体験プログラム(要予約)
松前藩屋敷では単に見学するだけではなく、様々な体験プログラムも提供しています:
- 甲冑・着物着付け体験
- 武将、足軽、お殿様、お姫様などの衣装を着て藩屋敷内を歩く体験
- 料金:大人1,500~2,000円、幼児1,000~1,500円
- 松前漬づくり体験
- 松前の伝統料理「松前漬」を作る体験
- 料金:1,500円
- 松前藩屋敷ガイド
- 2名様以上で2日前までに予約が必要
- 堅い歴史的事実から柔らかい裏事情まで冗談を交えながら案内
- 藩屋敷だけでなく、寺町から松前城まで松前城公園全体をガイドするコースもあり(所要時間約2時間)
特別イベント
7月下旬には「浮き紫陽花」イベントが開催され、色彩豊かなあじさいで藩屋敷の水路が彩られます。
松前藩の歴史
松前藩は1604年に成立した、北海道で唯一の藩でした。寒冷な気候のため米が取れず「無石の藩」と呼ばれ、アイヌとの交易や海産物・木材の商取引で財政を支えていました。
幕末には8千戸、3万人の人口を抱え、仙台以北最大の都市と言われるほど栄えていました。北前船による交易で上方の文化も流入し、「松前の五月は江戸にもない」と称されるほどの繁栄を誇りました。
アクセス方法
- 公共交通機関: 松城バス停から徒歩約10~15分
- 自動車:
- JR木古内駅から車で約80分
- 函館市内からR228号経由で約120分(2時間)
- 駐車場: あり
その他の情報
- ペット(犬・猫)も一緒に入場可能です
- 敷地内には道南特産の杉を使用した民芸品店(民芸 松前杉)があり、地元の手作り品を購入できます
- 松前城(松前公園)からは車で5分、徒歩で12~13分ほどの距離にあります
松前藩屋敷は、北海道の歴史を体験的に学べる貴重な施設です。江戸時代の雰囲気を肌で感じながら、北海道最古の城下町の歴史に触れてみてはいかがでしょうか。
注意事項
- 週末、祝日、特にゴールデンウィーク期間中は大変混雑が予想されます。平日の訪問がおすすめです
- 北海道の4月下旬~5月はまだ肌寒い日もあるので、防寒対策をお忘れなく
- 公園内でのごみは持ち帰りましょう
- 公衆トイレは公園内にありますが、混雑時は待ち時間が発生することがあります
松前町郷土資料館:北海道最南端の歴史を伝える博物館
松前町郷土資料館は、松前町の歴史や文化を幅広く紹介する資料館です。縄文時代から江戸時代まで、松前の通史を学ぶことができる貴重な施設となっています。

基本情報
- 所在地: 北海道松前郡松前町字神明30番地(松前町町民総合センター内 2階)
- 電話番号: 0139-42-3060
- 開館時間: 9:00~17:00(最終入館16:30まで)
- 開館期間: 4月10日~12月10日
- 休館日: 12月11日~4月9日(冬期休館)
- 入館料: 無料
- 駐車場: あり
※現在(2025年3月12日時点)は冬期休館中です。4月10日に開館予定です。
主な展示内容
松前町郷土資料館では、松前の歴史を物語る様々な資料が展示されています:
- 考古資料: 町内の遺跡から出土した縄文時代早期後半から擦文時代の土器
- 松前藩関連資料: 徳川幕府が松前の徴税権などを認める「領地御墨付」の原本や複製、藩士の名刀
- 北海道指定有形民俗文化財: 京都・祇園祭の山車に模して造られた「求福山山車」
- 箱館戦争関連資料: 戦争で使用された砲弾など
- 生活・交易資料: 江戸時代に商家で使われていた机や帳面、アイヌとの交易を示す漆器など
- 暮らしの再現: 「漁家」の様子を再現した展示
見どころ
松前町は北海道で唯一の藩があった地域として特別な歴史を持っています。松前町郷土資料館では、以下のような見どころがあります
- 津軽海峡を越えた交流: 津軽海峡をはさんで行き来した縄文文化の土器を通して、古代からの北海道と本州の交流がわかります
- 商人文化の華やかさ: 藩政時代の商人文化の華やかさを伝える「求福山山車」は、北海道指定有形民俗文化財に指定されており、江戸時代に京都で作られた山車飾りが展示されています
- 松前藩の歴史: 北海道で唯一の藩であった松前藩の歴史を詳しく知ることができます
アクセス方法
- バス利用: 松城バス停から徒歩約20分
- 車利用: 松前公園(松前城)からは車で約5分、徒歩で約12〜13分
その他の情報
- 年に2回のミニ企画展を開催しています
- ペットの入場はできません
- 車椅子の貸出があります
- AEDを設置しています
松前町郷土資料館は、北海道最南端の松前町の豊かな歴史と文化を伝える施設です。松前城資料館と合わせて訪れることで、松前の歴史をより深く理解することができます。4月10日の開館後に訪れる際は、松前さくらまつりと合わせて楽しむのもおすすめです。
松前城(福山城)資料館
松前城資料館は北海道最南端の松前町に位置する歴史博物館で、日本最後の日本式城郭として知られる福山城(松前城)の復元天守内に設置されています。

基本情報
- 所在地: 〒049-1511 北海道松前郡松前町字松城144番地
- 電話番号: 0139-42-2216
- 開館時間: 9:00~17:00(最終入館は16:30まで)
- 開館期間: 4月10日~12月10日
- 休館日: 12月11日~4月9日(冬期休館)
- 現在の状況: 冬期休館中(2025年4月10日に開館予定)
入館料
- 大人(高校生以上): 360円(団体290円)
- 小人(小・中学生): 240円(団体190円)
- 幼児: 無料
- 団体割引: 10名以上で適用
- 松前藩屋敷との共通入館券も販売しています
アクセス方法
- バス利用: 松城バス停下車、徒歩約10分
- 車利用: JR木古内駅から約80分
- 駐車場: 松前町役場横(ヒストリーオアシス)駐車場(約15台、無料)があり、資料館まで徒歩約5分
- 身体が不自由な方: 松前城資料館窓口へ相談可能
歴史
福山城(松前城)は北辺警備のため幕府の命により、嘉永3年(1850年)に着工し、安政元年(1854年)に完成した日本最後の日本式城郭です。明治8年までに城内は開拓使の命で取り壊されましたが、三層の木造天守と本丸御門、東塀は残り、昭和16年(1941年)に国宝に指定されました。
しかし、昭和24年(1949年)6月5日、役場火災の飛火により木造天守が焼失。その後、全道的な再建運動が展開され、昭和35年(1960年)に現在の鉄筋コンクリート製の復興天守が完成し、翌年松前城資料館としてオープンしました。
展示内容
資料館内には以下のような貴重な資料が展示されています:
- 蠣崎波響の真筆
- 北前船の資料
- 藩主が着用した甲冑
- 古道具、古文書
- 「松前屏風」(複製):宝暦年間(1751年~1763年)の松前城下の秋を描いたもの
- 設計図や見分図といった築城関連資料
- 幕末から昭和にかけて撮影された古写真
見どころ
- 本丸御門: 江戸末期に完成した福山城に残る唯一の建築遺構で、国の重要文化財に指定されています
- 観濤台(展望スペース): 津軽海峡を望む絶景ポイント
- 桜の時期: 松前公園に咲く約250種・1万本の桜と城のコントラストが美しい
その他の施設情報
- 館内は地下1階、地上1階から3階までの4階建てで、移動は階段のみです
- 盲導犬の受け入れ可能
- 館内での記念撮影スポットがあります
松前城資料館は現在冬期休館中ですが、4月10日の開館時には桜の季節と重なるため、歴史と自然の美しさを同時に楽しむことができるでしょう。
もりまち桜まつり:北海道道南の伝統ある桜の祭典
北海道森町の青葉ヶ丘公園とオニウシ公園で開催される「もりまち桜まつり」は、昭和25年(1950年)から続く歴史ある桜の祭典です。約1500本の桜が咲き誇る道南有数の桜の名所として、毎年多くの観光客で賑わいます。2025年も様々なイベントが企画され、家族で楽しめる内容が盛りだくさんです。

開催概要
- イベント名: 2025もりまち桜まつり
- 開催期間: 2025年4月26日(土)~5月11日(日) ※16日間
- 開催時間: 09:00~21:00
- ライトアップ時間: 18:00~21:00
- 場所:
- 青葉ヶ丘公園(森町清澄町12)
- オニウシ公園(森町上台町326-18)
- 入場料: 無料
- 問い合わせ先:
- 森観光協会: 01374-7-1286
- 森町商工労働観光課: 01374-7-1284
桜の魅力と見どころ
2つの公園に広がる約1500本の桜
青葉ヶ丘公園には約1000本、オニウシ公園には約500本、合わせて約1500本もの桜が植えられています。その歴史は古く、青葉ヶ丘公園は1914年(大正3年)に大正天皇の即位を記念して造られた公園で、当時植樹されたソメイヨシノの一部は「百歳桜」として今なお健在です。
世界に一つだけの貴重な桜
青葉ヶ丘公園には、世界に1本だけの固有種が存在します。突然変異が起きた枝を挿し木で育てた「森小町(モリコマチ)」「青葉枝垂(アオバシダレ)」などの貴重な桜を見ることができます。また、オニウシ公園では「駒見桜(コマミザクラ)」「堀井緋桜(ホリイヒザクラ)」など、森町固有の貴重な桜を観賞できます。
長期間楽しめる桜
例年4月下旬から咲き始め、5月中旬までの長い期間、桜を楽しむことができるのが特徴です。緑色の花を咲かせる「御衣黄(ギョイコウ)」や「鬱金(ウコン)」、「大島桜(オオシマザクラ)」「関山(カンザン)」「紅枝垂(ベニシダレ)」など多彩な種類の桜があります。
ファミリーにもおすすめのスポット
オニウシ公園は噴水のモニュメントが印象的で、滑り台やブランコなどの遊具も設置されているため、お子様連れの家族でも楽しめます。また、オニウシ公園に隣接する道の駅では、地元の特産品も販売されています。
2025年の特別イベント

夜桜ライトアップ
まつり期間中の18:00~21:00、青葉ヶ丘公園では夜桜のライトアップが行われます。昼間とはまったく違った幻想的な雰囲気の中で桜を楽しむことができます。夜桜見物は混雑を避けられる場合もあり、特別な体験となるでしょう。
お花見を盛り上げる楽しみ方
お花見ジンギスカン
桜まつり期間中は、会場内でバーベキューを楽しむことができます。ジンギスカンセット(3~4人前で6000円程度)の貸し出しもあり、炭や七輪、敷物などのレンタルができるので手ぶらでお花見バーベキューを楽しめます。予約不要で当日利用可能です。
コスプレイベント
5月3日と4日には「お花見コスプレinもり」が開催されます。青葉ヶ丘公園、オニウシ公園その他指定エリアで、桜をバックにしたコスプレ撮影を楽しむことができます。コスプレイヤーの参加も見学も自由です。
アクセス方法

アクセスのコツと注意点
- 混雑回避: 週末・祝日(特に5月3日~6日)は非常に混雑します。平日または早朝の訪問がおすすめです
- 駐車場: 昨年は10万人以上が来場する大規模イベントだったため、駐車場は早めに埋まる可能性があります
- 歌謡ショー当日: 5月6日は特に混雑が予想されるため、公共交通機関の利用や早めの来場をおすすめします
- お得な情報: 森町周辺には「道の駅」もあるので、寄り道して地元の特産品を楽しむのもおすすめです
周辺グルメ情報
森町は道南エリアでも有名な食のまちです。特にホタテやイカなどの海の幸や、地元で採れた新鮮な野菜を使った料理を楽しめるお店が多くあります。まつり期間中は会場内に多くの屋台が出店され、地元の特産品や季節の料理を味わうことができます。また、道の駅「オニウシパーク」では地元の特産品も販売されています。
注意事項とアドバイス
- 例年10万人以上が来場する大規模なイベントとなります
- 特に週末、祝日、歌謡ショー当日は非常に混雑するため、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします
- 北海道の4月下旬~5月上旬はまだ肌寒い日もあるので、防寒対策をお忘れなく
- トイレは青葉ヶ丘公園内に設置されていますが、混雑時は待ち時間が発生する場合があります
- 駐車場は数に限りがあるため、できるだけ公共交通機関の利用をご検討ください
もりまち桜まつりは、昭和25年から続く伝統あるお祭りで、北海道道南地域を代表する桜の名所となっています。2つの公園に約1500本の桜が咲き誇る様子は圧巻で、世界に1本だけの貴重な桜も観賞できます。2025年は4月26日から5月11日まで開催され、歌謡ショーをはじめとする多彩なイベントも予定されています。昼の桜はもちろん、夜のライトアップされた幻想的な夜桜も見逃せません。
五稜郭公園 夜桜ライトアップ:星形の城郭と桜の競演
函館市の五稜郭公園では、約1,500本のソメイヨシノが星形の城郭を彩る幻想的な光景が楽しめます。特に夜桜のライトアップは必見です。

開催概要
- イベント名: 五稜郭公園夜桜ライトアップ
- 開催期間: 2025年4月下旬~5月上旬(予想:4月24日(木)~5月11日(日))
- 場所: 函館市五稜郭44
- 入場料: 無料
- 問い合わせ先:
- 公園管理事務所: 0138-31-5505
- 箱館奉行所: 0138-51-2864
桜の開花予想(2025年)
- 開花予想: 4月22日~24日頃
- 満開予想: 4月27日~29日頃
ライトアップ時間
- 時間: 日没~22:00(予定)
※公式情報では19:00~21:00頃との記載もあります
見どころ
星形の城郭と約1,500~1,600本のソメイヨシノのコントラストが美しい風景です。特に五稜郭タワーからの眺めは圧巻で、桜の時期は特に人気があります。
アクセス方法


駐車場利用の注意点
- 桜の季節やGWなどの混雑時期は早朝から駐車場が満車になることがあります
- 市電の「五稜郭公園前」電停または函館バスの「五稜郭タワー前」バス停を利用すると便利です
- 特に観光シーズンは公共交通機関の利用が強く推奨されています
市民からは五稜郭公園と五稜郭タワー専用の駐車場設置を求める声も上がっていますが、現時点では専用駐車場はないため、周辺の駐車場を利用するか公共交通機関を利用することをおすすめします。
混雑を避けるコツ
- 平日の訪問: 週末やGW期間中(4月27日~5月6日)は特に混雑します
- 時間帯: 21時以降の訪問がおすすめ(比較的空いています)
- 穴場スポット: 公園の北側エリアは比較的人が少なめです
周辺グルメ情報
五稜郭公園周辺には飲食店が多く、函館の名物グルメを楽しむことができます。特にイカ料理や海鮮丼、函館ラーメンなどがおすすめです。桜シーズン中は屋台も出店され、地元の特産品や軽食なども楽しめます。
注意事項
- 夜間は冷え込む可能性があるため、暖かい服装で訪れることをおすすめします
- 五稜郭公園では桜まつりのような特別なイベントは実施されていませんが、ライトアップが主な見どころとなっています
- 公共交通機関を利用すると、駐車場探しの手間が省け、スムーズに観光を楽しめます
玉川公園水仙まつり2025:水仙と桜のハーモニーを楽しむ春の祭典
春の訪れを告げる北海道道南の風物詩「玉川公園水仙まつり」。約30種類、30万株もの水仙が丘陵一面を覆い尽くす様は、まさに春の絨毯です。

開催概要
- イベント名: 第53回 玉川公園水仙まつり
- 開催日: 2025年4月26日(土)
- 開催時間: 11:00~
- 会場: 玉川公園(北海道久遠郡せたな町北檜山区丹羽)
- 入場料: 無料
- 問い合わせ先: せたな観光協会(0137-84-6205)
玉川公園水仙まつりの魅力
せたな町の町花である水仙が公園一面に咲き誇る光景は圧巻です。約30種類・約30万株の水仙が小高い丘の斜面を埋め尽くし、国道230号線からも見える花の絨毯は、まるで黄色い海のよう。
特に魅力的なのは、開花時期が重なると水仙と桜が同時に楽しめるという贅沢な光景。北海道では珍しい「桜×水仙」のコラボレーションは、写真愛好家にも大人気のスポットです。
南側に広がる田園風景と、まだ山頂に雪を残した遊楽部岳(ゆうらっぷだけ)の眺望も絶景で、春の北海道ならではの風景を堪能できます。
当日のイベント内容
玉川公園に設置された特設ステージでは、さまざまなイベントが開催されます:
- 吹奏楽コンサート: 地元学生による演奏
- 郷土芸能公演: 太鼓や踊りなどの伝統芸能
- 歌謡ショー: ゲスト歌手による歌謡ステージ
- 餅まき: まつりの締めくくりとして人気の餅まき。紅白の餅が特設ステージと公園の高台から来場者へ振る舞われます
同時開催イベント
第3回 玉川神社石段駆け上がり大会
- 玉川公園の参道から石段頂上までの273段を全力で駆け上がる大会
- 受付: 8:30~
- 開会式: 9:30
- 競技開始: 10:00
- オープンの部は当日参加可能
- 走らなくてもOK、景色を楽しみながら楽しく登るのもアリ
さらに会場では、せたな警察署による春の交通安全運動や、パトカー、自衛隊の軽装甲機動車、建設現場で使う重機などの特別展示も行われます。
アクセス方法

イベント当日のアクセスアドバイス
- 早めの来場がおすすめ: 例年、10:00頃には駐車場が満車になることがあります
- 国道230号線からの眺め: 公園へ向かう途中、国道から丘の斜面一面の水仙が見える絶景ポイントがあります
- 天候対策: 北海道の4月下旬~5月上旬はまだ肌寒い日もあるため、防寒対策を忘れずに
- 同時開催イベント: 「第3回玉川神社石段駆け上がり大会」が同日の9:30から開催されるため、これも観覧したい方はさらに早めの到着がおすすめです
周辺のおすすめグルメ
せたな町には美味しいお店がたくさん!水仙まつりの前後に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
- ひそっぷ(大津牧場直売所): 化学肥料を使わない牧草を食べた牛から採れた安全な牛乳を使ったソフトクリームが人気
- みつわ食堂: 海鮮カレーが評判。プリプリのホタテが入った絶品メニュー
- 大嶋製菓: パンやお菓子が購入できるお店。ミニクロワッサンが人気
- アークシティキタヒヤマ食事処どんどん: リーズナブルなラーメンが人気のお店
楽しみ方のポイント
- ピクニック気分で: お弁当やジンギスカンなどを持参して、花見やステージイベントを楽しみながら春の訪れを満喫しましょう
- 写真撮影: 水仙と桜のコントラスト、背景に広がる田園風景と雪を残した山々は、絶好の撮影スポットです
- 石段体験: 玉川神社の石段を登れば、公園を一望できる絶景ポイントにアクセスできます
注意事項
- 北海道の4月下旬はまだ肌寒い日もあるため、防寒対策をお忘れなく
- 雨天の場合はイベント内容が変更になる可能性があります
- 花の見頃は天候により前後する場合があります
- 公園内にはトイレや休憩スペースがありますが、混雑時は利用に時間がかかる場合があります
北海道せたな町の春の風物詩「玉川公園水仙まつり」は、約30万株の水仙と桜が織りなす美しい景観が魅力のイベントです。特設ステージでのパフォーマンスや餅まきなど楽しいイベントも盛りだくさん。
北海道道南の春を満喫しよう!

いかがでしたか?2025年春の北海道道南エリアでは、松前町の歴史ある城下町での1万本の桜、五稜郭の星形に咲き誇る夜桜ライトアップ、森町の約1500本の桜と多彩なイベント、せたな町の水仙と桜が同時に楽しめる珍しい光景と、花の楽しみ方が盛りだくさんです。
本州の桜が散った後も、北海道ではちょうど見頃を迎えるというタイミングの妙。まさに「日本で最も長く桜を追いかけられる旅」の締めくくりにぴったりなんです。しかも、どの会場も函館を拠点にすれば日帰りで巡れるという絶好のロケーション!
さらに道南ならではの花見の魅力は、桜を眺めながら松前漬け、ホタテ、イカ、ウニなど新鮮な海の幸が楽しめること。「花より団子」ならぬ「花より海鮮」の贅沢な時間を過ごせるのは、ここだけの特権です。
ただし忘れてはならないのは、北海道の春の気まぐれな天気。重ね着で調節できる服装と、万全の防寒対策をお忘れなく。そして駐車場の確保も早めが肝心です!
2025年春、北海道道南で、長い冬を乗り越えた大地が一斉に色づく感動の瞬間を体験してみませんか?雪解けの北の大地に咲く花々、海の幸の味、そして地元の人々の温かさ——それはきっと、あなたの「春旅」の新たな定番になるはずです。
さあ、カレンダーに印をつけて、道南の春を楽しむ計画を立てましょう。北海道流の「花見海鮮」があなたを待っています!
